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【ムンプス難聴】
後天性に突然に生じる難聴として、成人では突発性難聴が有名ですが、小児例は少なく、むしろ流行性耳下腺炎(ムンプス;おたふく風邪)の経過中に生じる急性高度感音難聴(ムンプス難聴)が重要となります。ムンプス発症症例1万から2万人に1人に難聴が合併すると言われ、その1割では両側性に発症します。
ムンプス難聴は、突発性難聴と異なり、治療に極めて抵抗性であり、ひとたび発症すると聴力の回復は現状ではほとんど期待できないことになります。片側性であれば、その後の生活与える影響は比較的少ないものの、両側性に発症した場合には、その瞬間から言語でのコミュニケーションが困難な状況となり、補聴器あるいは人工内耳手術が必須となります。
現状では、ムンプスに罹患しないこと、すなわち予防接種が最大の防御手段と考えられますが、MMRワクチン接種がその副反応の問題で中止となり、近年ムンプスワクチンの接種率は低下しつつあると言われており、今後ムンプスの大流行を生じた場合には、多くのムンプス難聴症例を生じるであろうことが危惧されています。
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