のどの病気
アデノイド増殖症および口蓋扁桃肥大
0
急性咽喉頭炎、扁桃炎
0
舌小帯短小症・上唇小帯短小症
0
嗄声(声がれ)
0
声門下狭窄:先天性、後天性
0
【舌小帯短小症・上唇小帯短小症】

 舌小帯が先天的に短く、舌の先端部が前方に出ない状態が舌小帯短小症です。無理に前に出そうとすると、舌の先端部が逆ハート形にくびれた状態になります。哺乳や将来の構音障害(発音の異常)の原因として、出生早期に切離することを推奨した時代もありましたが、実際に哺乳障害を来す例を経験することはほとんどありません。また外来レベルでの簡単な切離のみでは、再癒着により症状が改善しない結果に終わる可能性が高く、さらに成長に伴って、自然に切れてしまう、あるいは徐々に症状が目立たなくなる例も多いことから、実際に手術が必要な方は非常に少ないと考えられます。

 舌小帯に対する手術の必要性については、ごく一部にSIDS(乳幼児突然死症候群)を含めた様々な新生児・乳児期の病態と関連するとして、手術を極めて積極的に行っている施設がありますが、基本的には2001年の日本小児科学会舌小帯短縮症手術調査委員会の報告にある通り、舌小帯とSIDSあるいは呼吸障害との関連は明らかでなく、突然死予防を目的とした舌小帯手術を行うことの意味はないと考えられています。

 通常、舌小帯の手術は、症状の高度な症例に限って、構音障害の改善を目的として1〜3歳時に全身麻酔下に切離し、再癒着防止のための縫合を行う形で行うのが一般的です。

 また、上唇小帯については、将来的に門歯部分に隙間を生じるとして、高度な例について限定的に手術を行うこともあり得ますが、基本的には舌小帯と同様に、成長に伴い自然に軽快する例が殆どで、そのまま経過をみるのが通例です。